ご挨拶｜講師（消化器外科）　保母 貴宏

2023年4月より昭和大学江東豊洲病院 消化器センターの医局長を仰せつかりました。若輩者ではありますが、前任の出口義雄先生からもご指導をいただきながら、円滑な医局運営を念頭に各方面で医局員との橋渡しができるよう尽力していく所存です。引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

2014年の開院当初24名だった医局員も現在は67名まで右肩上がりに増え井上晴洋センター長のもとで医局は着実に成長し続けております。医局が大きくなるに伴い院内院外を問わず当医局が担う役割も増加しておりますが、一つ一つ堅実に全うすることで、さらなる信頼を獲得していきたいと考えております。そのためには医局員が一致団結して丁寧な活動を積み重ねていく必要があり、各自が医局の一員でありかつ代表でもあるとの自覚を持って行動して欲しいと考えております。

また、大学附属病院の使命である診療・研究・教育を遂行するためには多大な人的資源が必要であり、医局にとって医局員はまさに宝です。その医局員が大いにやりがいを持って職務にあたり、生き生きと輝ける環境を整備することが医局長の務めだと認識しております。人それぞれライフワークバランスがありその多様性を尊重し、働き方を柔軟に対応させることが求められています。医局員が意欲的に働ける環境を整えることが必ず患者様の利益に繋がり、そして一緒に働きたいと思う同志を集める力となって好循環が生まれると確信しております。

私自身は今までに大変多くの先輩方から厚いご指導をいただき、成功や失敗を重ねながらこの医局に育てていただいたと常々感謝しております。百佛百花抄の一節に「受けた恩は石に刻め、与えた情は水に流せ」とあります。これからは私が今まで掛けていただいた恩を後輩に還元していく番だと感じており、その連綿と続く営みが医局にとって貴重な財産だと感じており今後も大切に守ってまいります。

最後になりますが、当院は江東区の中核病院であり地域医療への貢献は重大な責務であります。医療連携と救急疾患の受け入れのさらなる強化を図ってまいりますので、今後とも昭和大学江東豊洲病院 消化器センターをよろしくお願いいたします。