熊谷 一秀くまがい かずひで
昭和大学名誉教授
附属豊洲病院から近隣の江東豊洲病院へ移動してから約6年の月日がたちました。新病院は環境、建物、医療器材はもちろんmedical staffも旧病院の数倍の規模となったため私にとってはfreshな顔が目立ちます。
附属豊洲病院は江東区豊洲地区再開発まえの昭和57年6月、今では想像できないほど閑散とした場所に開院しました。私は昭和60年4月から合流させていただきましたが、当時は有楽町線は豊洲駅まで通じておらず、高層マンションなどほとんどなく、眼前の晴海通りも通る車はまばらといった様子でした。新しく立ち上げた附属病院ということで、まず近隣の住人、医療機関に存在を認知していただくことからはじめ、限られた環境ではありましたが大学附属という立場から学会活動、教育にも力を入れ昭和大学に豊洲病院ありとのアピールを医師をはじめ全職員が行っていたように思い出されます。その間、160床弱の中途半端な規模の病院では地域の要望に応えられぬことも感じられ、新病院移転を模索していたようですが、ようやく平成26年3月にごく近隣の湾岸地区に江東豊洲病院と名称を変え新築移転し現在に至っています。
昭和大学江東豊洲病院の診療体制派は疾患別のセンター化が行われています。大学附属病院では各診療科の垣根が高いことが多く、なかなか真の共同診療が行われにくいとの指摘が以前よりあります。実は、附属豊洲病院時代は規模が小さいというメリットを生かし、消化器病診療では内科、外科がその垣根をはずし互いに情報を共有し診断、治療を行ったという伝統がありました。この体制は新病院消化器センターの体制においても井上教授(センター長)を中心に伝統をさらに確かなものにしているように強く感じております。
今後とも消化器内科医、外科医がお互いに切磋琢磨し共同作業を行い、個々の知識、診療能力を高め近い将来日本一の消化器センターとなることを祈念しております。
令和2年5月4日
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